“柄糸”の読み方と例文
旧字:柄絲
読み方割合
つかいと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重い刀剣類を朝からいじくり廻したため、手の平のあぶらが柄糸つかいとに吸い取られ、かさかさしているほど、目も疲れ込んでいた。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「拙者のは此通り此處にある。中身は無銘むめいの相州物、目貫めぬきは赤銅と金で牡丹ぼたん柄糸つかいとは少し汚れたがそつくり其儘だらう」
六角の象嵌鍔ぞうがんつばあいよりの柄糸つかいと、めぬきは四代光乗こうじょうが作らしく、観世水かんぜみず若鮎わかあゆめこまれ、柳しぼりのさやごしらえ、なんともいえない品格がある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)