“柄元”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えもと50.0%
つかもと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相合傘の竹の柄元えもとを二人で握りながら、人家の軒下をつたはり、つたはつて、やがて彼方に伊予橋、此方に大橋を見渡すあたりまで来た時である。
雪の日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
相合傘あいあいがさの竹の柄元えもとを二人で握りながら、人家の軒下をつたわり、つたわって、やがて彼方かなたに伊予橋、此方こなたに大橋を見渡すあたりまで来た時である。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
メリッ——と、お綱の匕首あいくちが、一念に欅の板をえぐり抜いて、柄元つかもとまで向うへ通った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
突貫つきつらぬく、林藏は苦紛くるしまぎれに柄元つかもとへ手を掛けたなり
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)