“つかいと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柄糸89.5%
柄絲10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六角の象嵌鍔ぞうがんつばあいよりの柄糸つかいと、めぬきは四代光乗こうじょうが作らしく、観世水かんぜみず若鮎わかあゆめこまれ、柳しぼりのさやごしらえ、なんともいえない品格がある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて帯びている大小であるが、さやは黒塗りで柄糸つかいとは茶で、つば黄金こがね象眼ぞうがんでもあるのか、陽を受けて時々カッと光る。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平次は一應その鞘を調べ上げた上、柄絲つかいとに僅かばかり血の着いて居るのを、默つて寺本金之丞に見せた上、靜かに一刀を引拔きます。
しかし大分年代もので、紋の白味が黄ばんでいた。横たえている大小も、紺の柄絲つかいとあぶらじみ、鞘の蝋色は剥落はくらくし、中身の良否はともかくも、うち見たところ立派ではない。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)