“象眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞうがん88.9%
ざうがん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は象眼ぞうがんのある刃や蛇皮を巻いたつかの鉄の武器、銅の武器を持たぬはなかった。びろうどや絹のような布は至る処で見受けられた。
アフリカの文化 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
大礼服を着た父と自分と並んだ写真を入れて麗々れいれいしく飾り立て、その下に黒檀に象眼ぞうがんのある支那ものらしい茶棚が並べられてあります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
煙管きせるは女持でも昔物で今の男持よりも太く、ガツシリしたこしらへだつた。吸口の方に玉藻たまもまへ檜扇ひあふぎかざして居る所が象眼ざうがんになつてゐる。……彼は其のあざやかな細工に暫く見惚みとれて居た。
もちろんこのオージルビー家とて家族者かぞくしやの身に帯びし宝石は無数にありたるならんも、今ここに記す宝石類は皆極めて一般の場合特別なる装飾品に象眼ざうがんさるゝ種類の品ならざるはなし