“埋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うず39.7%
20.4%
うづ10.6%
7.4%
うも6.8%
うま3.9%
うめ2.0%
うずも2.0%
うづも1.8%
うずま1.8%
うづま0.8%
うづめ0.4%
0.4%
うづむ0.4%
いけ0.3%
うづめら0.3%
いか0.1%
うずめ0.1%
うづもれ0.1%
うまり0.1%
うもれ0.1%
おさ0.1%
をさ0.1%
ウズ0.1%
ウヅマ0.1%
ウモ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし厖然ぼうぜんたる連歌大発句帳を示して、この書冊が尽くこの種の発句にてうずめられたるを説かば、誰かその馬鹿げたるに驚かざる者ぞ。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
自分じぶん真心まごころがいつか、にいさんにわかるときがあろう。」と、おとうとは、一粒ひとつぶのしいの裏庭うらにわめて、どこへとなくりました。
白すみれとしいの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
車夫のかく答へし後はことば絶えて、車は驀直ましぐらに走れり、紳士は二重外套にじゆうがいとうそでひし掻合かきあはせて、かはうそ衿皮えりかはの内に耳より深くおもてうづめたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そして午前の二時か三時、遲くも四時には起き上つて書齋に坐る。そのために其處には小さな爐が切つてあり、毎晩火がけてある。
たべものの木 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
越前ゑちぜん武生たけふの、わびしい旅宿やどの、ゆきうもれたのきはなれて、二ちやうばかりもすゝんだとき吹雪ふゞき行惱ゆきなやみながら、わたしは——おもひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やあ? きぬ扱帶しごきうへつて、するりとしろかほえりうまつた、むらさき萌黄もえぎの、ながるゝやうにちうけて、紳士しんし大跨おほまたにづかり/\。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
甚「え、成ったって宜いや、不人情な事をいうな、手前てめえが殺したなら黙ってうめるてえのだ、殺したら殺したと云いねえ、殺したか」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
チタ子はひどく憂鬱そうな顔をして狭苦しい椅子にうずもれていましたが、私が、自分の席へ誘うと、黙々として私の卓子テーブルにやってきて
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
昔わざ/\都の橐駝師うゑきやを連れて來て造らせたといふ遠州流ゑんしうりう前栽せんざいも殘らず草にうづもれて、大きな石の頭だけがニヨキツと見えてゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
わたし勲章くんしょううずまった人間を見ると、あれだけの勲章を手に入れるには、どのくらい××な事ばかりしたか、それが気になって仕方がない。……」
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
此際このさい鐵道橋梁てつどうきようりようくだ汽車きしやともさらはれてしまつたが、これは土砂どさうづまつたまゝ海底かいていまでつてかれたものであることがわかつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
旧冬きうとうより降積ふりつもりたる雪家のむねよりも高く、春になりても家内薄暗うすくらきゆゑ、高窓たかまどうづめたる雪をほりのけてあかりをとること前にもいへるが如し。
其亡き骸は、大和の國を守らせよ、と言ふ御諚で、此山の上、河内から來る當麻路タギマヂの脇におけになりました。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
雪吹にあひたる時は雪をほり身を其内にうづむれば雪暫時ざんじにつもり、雪中はかへつてあたゝかなる気味きみありてかつ気息いきもらし死をまぬがるゝ事あり。
彼等は一の身より出づ、汝あまねくカイーナをたづぬとも、氷の中にいけらるゝにふさはしきこと彼等にまさる魂をみじ 五八—六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ましてや往来ゆきゝの人は通身みうち雪にいられて少時すこしのま半身はんしんゆきうづめられて凍死こゞえしする㕝、まへにもいへるがごとし。
と、一段声を低めて「あの破火鉢やぶれひばちに佐倉が二片ふたつちゃんといかって灰がけて有るじゃア御座いませんか。 ...
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
掘ざれば家の用路を塞ぎ人家をうずめて人のいずべき処もなく、力強家ちからつよきも幾万きんの雪の重量おもさ推砕おしくだかれんをおそるゝゆゑ、家として雪を掘ざるはなし。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
寺の後山一二三のたにをすぎ海浜に出て敦盛塔を看。(一説平軍戦死合墓なりといふ。)五輪石塔なかばうづもれたるなり。此海浜山上蔓荊子まんけいし多し。花盛にひらく。界川に到る。是摂播二国の界なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
上を見れば雪の屏風びやうぶたてたるがごとく今にも雪頽なだれやせんと(なだれのおそろしき事下にしるす)いきたる心地はなく、くらさはくらし、せめては明方あかるきかたにいでんと雪にうまりたる狭谷間せまきたにあひをつたひ
ははあ、そこらがうもれ井戸か……すすきがざわざわと波を打つ。またその風の冷たさが、さっと魂をあらうような爽快さわやいだものではなく、気のせいか、ぞくぞくと身に染みます。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
船頭は急病人の看護者の如く、暫く其の側を離れざりしが、『また幾らも来ますから……』とて、静に坐に直り、綸をおさめて、更め投下しぬ。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
辛未かのとひつじ、皇太子、使をまたして飢者を視しむ。使者かへり来て曰く、飢者既にまかりぬ。ここに皇太子おほいこれを悲しみ、則ちりて以て当処そのところほふりをさめしむ。つかつきかたむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
或説ニフ。穴ヲホツテ自ラウヅマリタリト。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とこふは社もあり、人も崇める神の現れであることもあるが、まじこりは多く雑神ザツシンウモガミ浮浪神ウカレガミ新渡神イマキノカミの作用であつたものと見える。
まじなひの一方面 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)