“越前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えちぜん78.7%
ゑちぜん21.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越前えちぜんの府、武生たけふの、わびしい旅宿やどの、雪に埋れた軒を離れて、二町ばかりも進んだ時、吹雪に行悩みながら、私は——そう思いました。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その手紙は越前えちぜんから出されたものだった。菊枝はまったく夢中で読んだ、なにが書いてあったかほとんど理解することができなかった。
日本婦道記:不断草 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
越前ゑちぜん武生たけふの、わびしい旅宿やどの、ゆきうもれたのきはなれて、二ちやうばかりもすゝんだとき吹雪ふゞき行惱ゆきなやみながら、わたしは——おもひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こふに取次出來れば越前守申さるには夜中やちうはなはだ恐入存ずれど天下の一大事に付越前ゑちぜん推參すゐさん仕つて候何卒中納言樣へ御目通おめどほりの儀願上奉るむね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)