“越前屋”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
えちぜんや50.0%
ゑちぜんや50.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親がそういって大きな声で呼んだので、越前屋えちぜんやという仕出し屋の若い主人は印の入った襟のかかった厚子あつし鯉口こいぐちを着て三尺を下の方で前結びにしたままのっそりと入って来た。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
朝市へ行く八百屋さんが見つけて大騒ぎになり、係り合いの町役人や、野次馬まで加わって捜した揚句あげく、間もなく首のない死骸が水際のやぶの中から見つかり、それが見知り人があって、豊島町一丁目で公儀御用の紙問屋越前屋えちぜんやの大番頭清六と判ったのは、だいぶ陽が高くなってからでした。
「有難う御座います、親分さん、何を隱しませう、私は日本橋通三丁目越前屋ゑちぜんや總七の番頭徳三郎と申すもので——」
朝市へ行く八百屋さんが見つけて大騷ぎになり、係り合ひの町役人や、彌次馬まで加はつて搜した揚句あげく、間もなく首のない死骸が水際のやぶの中から見つかり、それが見知り人があつて、豊島町一丁目で公儀御用の紙問屋越前屋ゑちぜんやの大番頭清六と判つたのは、大分陽が高くなつてからでした。