“鯉口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こいぐち78.2%
こひぐち16.4%
こいくち5.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地声を現した新九郎は、大音声と共に竹の子笠をてて、来国俊らいくにとし鯉口こいぐちを前落しに引っ掴み、ジリジリと玄蕃の前に詰め寄った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宇佐川鐵馬は小さい身體ををどらせると、苦もなく生垣を越えて、四角な顏をみにくく歪めたまま、逃げ腰乍ら一刀の鯉口こひぐちを切ります。
四本の脇差の鯉口こいくちは、握り取られると同時にプツリプツリと素早く切って放たれた。
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)