“鮫鞘”の読み方と例文
読み方割合
さめざや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古風にさしたり袋棚ふくろだなの戸二三寸明し中より脇差わきざしこじりの見ゆれば吉兵衞は立寄たちよりて見れば鮫鞘さめざやの大脇差なり手に取上とりあげさやを拂て見るに只今人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いまさら、と思われたのに、親分がののしりながら、鮫鞘さめざやを抜き払って、笑止にも切ってかかろうとしたので、ダッと草香流。
三十がらみで撥髪ばちびん頭、桜花を散らせた寛活かんかつ衣裳、鮫鞘さめざやの一腰落し差し、一つ印籠、駒下駄穿き、眉迫って鼻高く、デップリと肥えた人物である。
二人町奴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)