“立寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちよ72.0%
たちより12.0%
たちよつ4.0%
たちよら4.0%
たちよる4.0%
たちよっ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみづつみの鹽煎餅しほせんべいと、夏蜜柑なつみかんつて、立寄たちよつて、ことばつうぜずなぐさめたひとがある。わたしは、ひとのあはれと、ひとなさけなみだぐんだ——いまかるゝ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古風にさしたり袋棚ふくろだなの戸二三寸明し中より脇差わきざしこじりの見ゆれば吉兵衞は立寄たちよりて見れば鮫鞘さめざやの大脇差なり手に取上とりあげさやを拂て見るに只今人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引摺々々ひきずり/\又もや十四五町も歩行しと思ふ時漸々一けんの家有所へいでたりける友次郎は心嬉しく偖は最前さいぜん燈火ともしびひかり見えしは此家成りけるかと心に點頭うなづき立寄たちよつて見るにかどの戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御頼み申せし新藤夫婦の事もあれば此度このたび大師迄だいしまでにて別れ申べけれかさねて金比羅こんぴら參詣さんけいの事もあらば丸龜城下なる拙者せつしやたくへ必らず立寄たちよられよ又某事も此後こののち江戸表へいづるならば貴樣の家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かきおほせの如く此後は決して立寄たちよるまじとかたく約束なし猶又綿入羽織わたいればおり一ツを貰ひ夫より本所柳原町なる舂屋權兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
水口の中村先生は近来もっぱら孫子の講釈をして、玄関には具足ぐそくなどがかざってあると云う、問うに及ばず立派な攘夷家である、人情としては是非とも立寄たちよって訪問せねばならぬが、ドウも寄ることが出来ぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)