“立場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてば87.0%
たちば13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その権十郎が今度の狂言では合邦がっぽう立場たてばの太平次をするのですから、権ちゃん贔屓は大涎れですが、藤崎さんは少し納まりません。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この「柿の木屋」の少し東手に「ます屋」といったのが、やはり同族で宿屋となり、また人力車の立場たてば(中継所)でもあった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「生活と學術とどつちが尊い。我れを見失つてどこに學術がある」彼れは今までの自己の立場たちばをはつきり辯解すべき術を知らなかつた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
「君の立場たちばから見れば、僕は君を裏切りした様に当る。しからん友達ともだちだと思ふだらう。左様さう思れても一言いちごんもない。まない事になつた」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)