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ふりがな文庫
“
立場
(
たちば
)” の例文
「生活と學術とどつちが尊い。我れを見失つてどこに學術がある」彼れは今までの自己の
立場
(
たちば
)
をはつきり辯解すべき術を知らなかつた。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
「君の
立場
(
たちば
)
から見れば、僕は君を裏切りした様に当る。
怪
(
け
)
しからん
友達
(
ともだち
)
だと思ふだらう。
左様
(
さう
)
思れても
一言
(
いちごん
)
もない。
済
(
す
)
まない事になつた」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此燒土
(
このやけつち
)
に
就
(
つい
)
て、
武内桂舟畫伯
(
たけうちけいしうぐわはく
)
の
説
(
せつ
)
がある。
氏
(
し
)
は
陶器通
(
たうきつう
)
の
立場
(
たちば
)
からして
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
たので、
土
(
つち
)
が
燒
(
やけ
)
て
層
(
さう
)
を
成
(
な
)
すまで
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
くといふのは、
容易
(
ようい
)
でない。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
一方に山の雪を望み、一方に都の煙を眺むる儂の住居は、即ち都の味と田舎の趣とを両手に握らんとする儂の
立場
(
たちば
)
と慾望を示して居るとも云える。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一方、いそぎにいそいでいった
小文治
(
こぶんじ
)
は、やがて道のせばまるにつれて、
樹木
(
じゅもく
)
や
蔓草
(
つるくさ
)
に
駒
(
こま
)
の
足掻
(
あが
)
きをじゃまされて、しだいに
立場
(
たちば
)
がわるくなってきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
つまり他人の立場から見ると前者であり、自分の
立場
(
たちば
)
から
静観
(
せいかん
)
すると後者であるらしい。自分で自覚しない愚さであるようで、しかもこれが人間の本能に通ずるものだろう。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
彼等
(
かれら
)
は
漸次
(
しば/\
)
家族
(
かぞく
)
の
間
(
あひだ
)
の
殊
(
こと
)
に
夫婦
(
ふうふ
)
の
爭
(
あらそ
)
ひに
深入
(
ふかいり
)
して
却
(
かへつ
)
て
雙方
(
さうはう
)
から
恨
(
うら
)
まれるやうな
損
(
そん
)
な
立場
(
たちば
)
に
嵌
(
はま
)
つた
經驗
(
けいけん
)
があるので、
壞
(
こは
)
れた
茶碗
(
ちやわん
)
をそつと
合
(
あは
)
せるだけの
手數
(
てすう
)
で
巧
(
たくみ
)
に
身
(
み
)
を
引
(
ひ
)
く
方法
(
はうはふ
)
と
機會
(
きくわい
)
とを
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
青木
(
あおき
)
の
家
(
うち
)
は、
荒物屋
(
あらものや
)
で、
父親
(
ちちおや
)
はとうになくなって、
母親
(
ははおや
)
と
二人
(
ふたり
)
でさびしく
暮
(
く
)
らしているのです。その
家
(
うち
)
のことをよく
知
(
し
)
っている、
正吉
(
しょうきち
)
や、
小田
(
おだ
)
には、むしろ、
青木
(
あおき
)
の
立場
(
たちば
)
に
同情
(
どうじょう
)
されたのであります。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それからまた
彼女
(
かのぢよ
)
は、
自分自身
(
じぶんじしん
)
のことよりも、
子供
(
こども
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
を
計
(
はか
)
つたのだつたといふ
犧牲的
(
ぎせいてき
)
な(
自
(
みづか
)
ら
思
(
おも
)
ふ)
心
(
こゝろ
)
のために、
自
(
みづか
)
ら
亡夫
(
ばうふ
)
の
立場
(
たちば
)
になつて
自分
(
じぶん
)
の
處置
(
しよち
)
を
許
(
ゆる
)
した。
結極
(
けつきよく
)
男
(
をとこ
)
の
不徳
(
ふとく
)
な
行爲
(
かうゐ
)
が
責
(
せ
)
められた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
お前はお前で、お前の
立場
(
たちば
)
を守るのなら、それは俺れはもうどうとも云はないが、俺れの立場もお前は認めてくれていゝだらう
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
「僕は
今日
(
けふ
)
の事がある以上は、世間的の
夫
(
おつと
)
の
立場
(
たちば
)
からして、もう君と交際する訳には行かない。
今日
(
けふ
)
限り絶交するから
左様
(
さう
)
思つて呉れ玉へ」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
世界の目の前にある家の
立場
(
たちば
)
から云っても、云うべき事は云わねばならず、
弁難
(
べんなん
)
論諍
(
ろんそう
)
も致方はもとよりありますまい。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一
種
(
しゅ
)
の
殺気
(
さっき
)
が
群集
(
ぐんしゅう
)
の
心理
(
しんり
)
をあっして、四
番
(
ばん
)
試合
(
じあい
)
、五番試合をいいつのる者も、それをぼうかんしている
立場
(
たちば
)
の者も、なんとなく
荒
(
あら
)
ッぽい気分に
熱
(
ねっ
)
してきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
代助は今更
兄
(
あに
)
に向つて、自分の
立場
(
たちば
)
を説明する勇気もなかつた。
彼
(
かれ
)
はつい
此間
(
このあひだ
)
迄全く
兄
(
あに
)
と同意見であつたのである。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そういわなければ、一火の
立場
(
たちば
)
があるまいとさっして、かれが他の三人に目まぜをすると、忍剣はなにもいわずに、
鉄杖
(
てつじょう
)
をこわきにかかえて、まえの
場所
(
ばしょ
)
へかけもどった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俺れはこの
際
(
きは
)
になつてもお前の心持ちにはどこか狂つた所があるやうに思ふがな、お前は今學術を生活するんだと云つたが、自然科學は實驗の上にのみ基礎を置くのが
立場
(
たちば
)
だのに
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
“立場”の解説
本項目は「たちば」ではなく「たてば」です。
立場(たてば)とは、江戸時代の五街道やその脇街道に設けられた施設である。継立場(つぎたてば)あるいは継場(つぎば)ともいう。
(出典:Wikipedia)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“立場”で始まる語句
立場茶屋
立場人足
立場問屋
立場立場