-
トップ
>
-
雙方
(
家内が。)(
家内が。)と
雙方同音に
云つたが==
毎々お
世話に==と
云ふべき
處を、
同時に
兩方でのみ
込みの
一寸默然。
『
耻かしくもなく
能くこんな
莫迦げた
事が
訊かれたものだ』とグリフォンが
云ひ
足しました。
彼等は
雙方とも
默つた
儘坐つて
憐れな
愛ちやんを
見てゐました。
嫁入つたは
三年の
前、
其當座は
極仲もよう
御座いましたし
雙方に
苦情は
無かつたので
御座いますけれど、
馴れるといふは
好い
事の
惡い
事で、お
互ひ
我まゝの
生地が
出て
參ります