“苦情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くじょう60.0%
くじやう20.0%
くじよう6.7%
くぜう6.7%
こごと6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、なんでもありません。ただ最近、三回ほどの航海のあいだに、あの部屋ではみなさんから苦情くじょうが出たものですから……」
が、按摩あんまよろしう、と縁側えんがはつたのでない。此方こちらからんだので、術者じゆつしや來診らいしん氣組きぐみだから苦情くじやうへぬがおどろいた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
苦情くじようみましたので、まやかしものといふことがわかつて、これもたちまかへされ、皇子みこ大恥おほはぢをかいてきさがりました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
たしとおもはゞかはごと芝居しばゐきもれかは苦情くぜうまをすべき、花見はなみ月見つきみ旦那だんなさまもよほてゝ、ともらぬるそでたのしみ、おかへりのおそとき何處どこまでも電話でんわをかけて、よるくるとも寐給ねたまはず
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
このほかにも俗字の苦情こごとをいえば、逸見へんみもいつみと読み、鍛冶町かぢちょうも鍛冶町と改めてたんやちょうと読むか。あるいはまた、同じ文字を別に読むことあり。こは、その土地の風ならん。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)