“くじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苦情75.0%
九条8.3%
公荘8.3%
苦状8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうすればおれの方でも弁解もしようし、説明もしようけれども、初手しょてから根のない苦情くじょうじゃ手のつけようがないじゃないか
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道長には倫子と高松殿と北政所きたのまんどころが二人あるといわれたほどであったが、やはり嫡妻倫子腹の頼通よりみちの子孫から近衛このえ九条くじょうの二家が分れ、さらに五摂家に分れて今日に血を引いたが
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
作者は漱石を狙って「それから」や「こゝろ」を念頭において公荘くじょうという人物を一ヶの媒介体として現実諸相を反映させようとしているが、「心」の「先生」や「それから」の代助が文化人として
知って依頼するのはただ破談を申し込めばそれで構わんと見限みきりをつけたからである。先方で苦状くじょうを云えば逃げる気である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)