“くじやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
苦情100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、按摩あんまよろしう、と縁側えんがはつたのでない。此方こちらからんだので、術者じゆつしや來診らいしん氣組きぐみだから苦情くじやうへぬがおどろいた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
嫁入よめいつたは三年さんねんまへ其當座そのたうざごくなかもよう御座ございましたし雙方さうはう苦情くじやうかつたので御座ございますけれど、れるといふはことわることで、おたがわがまゝの生地きぢまゐります
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
病院びやうゐん小使こづかひ看護婦かんごふ子供等抔こどもらなどみな患者くわんじや病室びやうしつに一しよ起臥きぐわして、外科室げくわしつには丹毒たんどくえたことはい。患者等くわんじやら油蟲あぶらむし南京蟲なんきんむしねずみやからてられて、んでゐることも出來できぬと苦情くじやうふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)