“丹毒”の読み方と例文
読み方割合
たんどく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月日は四年を過ぎて、昭和二年の春お妾さんが丹毒たんどくで死のうという間際まぎわに至っても、その生死は依然として不明であった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「気がついたか? お前は何処どこの何者だ? 風邪かぜひきと、丹毒たんどくといふ熱病だ。大分よくないから入院だ。入院料は一日二円五十銭だがあるかね?」
こほろぎの死 (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
病院びょういん小使こづかい看護婦かんごふ、その子供等こどもらなどはみな患者かんじゃ病室びょうしつに一しょ起臥きがして、外科室げかしつには丹毒たんどくえたことはい。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)