“丹生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にう31.3%
にゅう18.8%
にふ18.8%
ニフ18.8%
にふの6.3%
はにふ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
福井県丹生にう越廼村こしのむら蒲生津がもうづは日本海沿岸の漁村中でも大部落であるが、ここでは今でも泣女を雇う習俗がある。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
祖父大納言頼宣よりのぶに似て、剛毅ごうきで果断、しかし丹生にゅう三万石の貧乏家来をひきいて、生涯を終るかにおもわれた彼。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賀茂真淵かものまぶち大人うしは、是も東西の各地にある丹生にふという地名を、同じ例に加えようとせられたが、それには本居もとおり氏がまず同意をしなかった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
第一に思ひ当るのは、丹生ニフである。「丹生のまそほの色に出でゝ」などいふ歌もあるが、此は略、万葉人の採り試みた民間用語に相違ない様である。
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
美尾屋みおのや十郎兄弟、或は、丹生にふの四郎、木曽中次の五騎が駆けだした。
「東路の、丹生はにふの小屋のいぶせきに、古郷如何に恋しかるらん」
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)