“ニフ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:にふ
語句割合
丹生100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一に思ひ当るのは、丹生ニフである。「丹生のまそほの色に出でゝ」などいふ歌もあるが、此は略、万葉人の採り試みた民間用語に相違ない様である。
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
丹生ニフ(壬生)から出た語だとしたら、其は非常に古い語なので、どうして此が結びついたか、不思議だと思ひますが、にふはみそぎに関係のある語で、禊ぎをしたしるしの木といふ事になります。
語原にさかのぼると丹生ニフの水神の信仰と結びついてゐるのである。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)