丹生にう)” の例文
福井県丹生にう越廼村こしのむら蒲生津がもうづは日本海沿岸の漁村中でも大部落であるが、ここでは今でも泣女を雇う習俗がある。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
る時行くと、「奥さんは大阪の丹生にうさんと云う方を御存じでいらっしゃいますか」と云う話が出た。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
伊勢の丹生にう村は古くから鉛の産地ですが、そこには名の聞えた鉱泉が一つあります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
前年前田雄三君から聴いた話は、越前丹生にう三方みかた村大字杉谷の、勝木袖五郎という近ごろまで達者でいた老人、今から五十余年前に十二三歳で、秋の末に枯木を取りに村の山へ往った。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
丹生にうさんの奥さんでございます」
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
越前では丹生にう郡の越知山おちさんというのが、泰澄大師の開いた名山の一つであります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)