中山太郎（なかやまたろう）
1876.11.13 〜 1947.06.13
著者としての作品一覧
安達ヶ原の鬼婆々異考（旧字旧仮名）
読書目安時間：約3分
「東北文化研究」創刊號の餘白録に、喜田先生の「安達ヶ原の鬼婆々」を讀んで、先生の御高見もさる事ながら、これに就いては小生も先年から多少考へてゐるところがあるので、こゝに異考として先 …
穀神としての牛に関する民俗（新字新仮名）
読書目安時間：約12分
牛を穀神として崇拝したのは、殆んど世界共通の信仰であるが、殊に印度、支那、我国において、その濃厚なるを認める。そして、我国の牛の初見は、日本書紀の一書に、天照大神が月夜見尊に勅して …
獅子舞雑考（新字新仮名）
読書目安時間：約16分
我国の獅子舞は、起原をアッシリヤに発し、支那を経て輸入されたものであると、説く学者がある〔註一〕。しかしながら有体に言えば、私の貧弱なる知識では、この説の前半の当否を、批判すること …
屍体と民俗（新字新仮名）
読書目安時間：約8分
＊ 栃木県足利郡地方の村々では、死人があると四十九日の間を、その死人が肌に着けていた衣類を竿に掛け、水気の断えぬように水をかけるが、これを『七日晒し』と云うている。俚伝にはこの水が …
本朝変態葬礼史（新字新仮名）
読書目安時間：約24分
我国で古く屍体を始末することはハフル（葬）と云うていたが、この語には、二つの意味が含まれていた。即ち第一は投るの意（投げ棄てる事）で第二は屠るの意（截り断つ事）である。しかして時間 …