今井邦子
1890.05.31 〜 1948.07.15
著者としての作品一覧
伊那紀行(旧字旧仮名)
読書目安時間:約9分
此度の信州旅行は、伊那の高遠町の名高い小彼岸櫻を見る事と、天龍峽の芽吹きの若葉を見たい爲であつたが、高遠町の方には更に永年心にかけてゐた老女繪島の遠流の事蹟をしらべたい私の念願が果 …
読書目安時間:約9分
此度の信州旅行は、伊那の高遠町の名高い小彼岸櫻を見る事と、天龍峽の芽吹きの若葉を見たい爲であつたが、高遠町の方には更に永年心にかけてゐた老女繪島の遠流の事蹟をしらべたい私の念願が果 …
誠心院の一夜(旧字旧仮名)
読書目安時間:約10分
赤染衞門は先程から不思議なものを見た、と云ふ氣がしてならなかつた。併し其れは決して惡い氣持のものではない。いやむしろ先程から清げに、圓滿に落着くべき處に落着いた惱みの道を全く通り拔 …
読書目安時間:約10分
赤染衞門は先程から不思議なものを見た、と云ふ氣がしてならなかつた。併し其れは決して惡い氣持のものではない。いやむしろ先程から清げに、圓滿に落着くべき處に落着いた惱みの道を全く通り拔 …
滝(旧字旧仮名)
読書目安時間:約3分
瀧を見ることはたのしいことです。 瀧は私はどんな小さい瀧でも、たとへば行きずりに見るほどのものでも、必ず一寸立ち止まつてその水の音をきゝ、碎け落つる白泡を見て一瞬たのしい心になる程 …
読書目安時間:約3分
瀧を見ることはたのしいことです。 瀧は私はどんな小さい瀧でも、たとへば行きずりに見るほどのものでも、必ず一寸立ち止まつてその水の音をきゝ、碎け落つる白泡を見て一瞬たのしい心になる程 …
仏法僧(旧字旧仮名)
読書目安時間:約5分
最近佛法僧の事が流行の状態となり、その正體が明らかにされて來た爲か、昔「佛法僧」といふ名を聞いただけで一種の神祕的な幻影を心に投げた時代は過ぎたといふ感がある。 私が佛法僧といふ鳥 …
読書目安時間:約5分
最近佛法僧の事が流行の状態となり、その正體が明らかにされて來た爲か、昔「佛法僧」といふ名を聞いただけで一種の神祕的な幻影を心に投げた時代は過ぎたといふ感がある。 私が佛法僧といふ鳥 …
水野仙子さんの思ひ出(旧字旧仮名)
読書目安時間:約16分
水野仙子さんに就いて筆を執るのは實に廿五年ぶりくらゐな事であらうか。今紙を前にひろげて一種の感慨なきを得ない。私は曾て大正七、八年の頃に、三宅やす子さんの發行して居られたウーマンカ …
読書目安時間:約16分
水野仙子さんに就いて筆を執るのは實に廿五年ぶりくらゐな事であらうか。今紙を前にひろげて一種の感慨なきを得ない。私は曾て大正七、八年の頃に、三宅やす子さんの發行して居られたウーマンカ …
雪解水(旧字旧仮名)
読書目安時間:約4分
何をくよくよ川ばた柳、水の流れを見てくらす 此俗謠は誰の作で、いつの頃から市井の唄となつて流行しだしたかはまだ調べてみないが、よほどの苦勞人の作であらう。ここで歌はれてゐる水の流れ …
読書目安時間:約4分
何をくよくよ川ばた柳、水の流れを見てくらす 此俗謠は誰の作で、いつの頃から市井の唄となつて流行しだしたかはまだ調べてみないが、よほどの苦勞人の作であらう。ここで歌はれてゐる水の流れ …
“今井邦子”について
今井 邦子(いまい くにこ、明治23年(1890年)5月31日 - 昭和23年(1948年)7月15日、旧姓山田、本名くにえ)は、徳島市出身の「アララギ」の歌人、小説家。後に短歌誌「明日香」を創刊した。山田邦子名で新聞記者もしていた。夫は立憲政友会衆議院議員の今井健彦。通産省事務次官を務めた両角良彦は甥にあたる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“今井邦子”と年代が近い著者
きょうが命日(1月21日)
今月で生誕X十年
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
平山千代子(生誕100年)
今年で没後X百年
大町桂月(没後100年)
富ノ沢麟太郎(没後100年)
細井和喜蔵(没後100年)
木下利玄(没後100年)
富永太郎(没後100年)
エリザベス、アンナ・ゴルドン(没後100年)
徳永保之助(没後100年)
後藤謙太郎(没後100年)
エドワード・シルヴェスター・モース(没後100年)