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『こほろぎの死』
ふりがな文庫
『
こほろぎの死
(
こおろぎのし
)
』
ある日、うす寒い秋でしたのに、一匹のこほろぎが単衣を着て、街へ仕事をさがしに出掛けましたが、此間までつとめてゐた印刷工場で足の上へ重い活字箱を落としてけがをして首を切られ、けがをした足は益々ふくれるばかりで、どこにも雇ひ手はありませんでした …
著者
村山籌子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「少年戦旗」戦旗社、1929(昭和4)年9月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
廻
(
まは
)
癪
(
しやく
)
飢死
(
うゑじに
)
泥水
(
どろみづ
)
此間
(
このあひだ
)
一寸
(
ちよつと
)
誰
(
だれ
)
提灯
(
ちやうちん
)
恰好
(
かつかう
)
真青
(
まつさを
)
給
(
たま
)
益々
(
ますます
)
私
(
わたし
)
暫
(
しばら
)
芋虫
(
いもむし
)
蚊
(
か
)
蜂
(
はち
)
身体
(
からだ
)
迄
(
まで
)
風邪
(
かぜ
)
黴菌
(
ばいきん
)
揃
(
そろ
)
射
(
さ
)
家
(
うち
)
堪
(
たま
)
埃
(
ほこり
)
只
(
ただ
)
単衣
(
ひとえ
)
優
(
やさ
)
傍
(
そば
)
何処
(
どこ
)
乍
(
なが
)
丹毒
(
たんどく
)
下駄
(
げた
)