“蜂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はち91.6%
ばち4.5%
すがる1.9%
はアち0.6%
みね0.6%
プチエラ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓を開けて仰ぐと、溪の空はあぶはちの光点が忙しく飛び交っている。白く輝いた蜘蛛の糸が弓形に膨らんで幾条も幾条も流れてゆく。
冬の蠅 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
蜜蜂みつばち赤蜂あかばち土蜂つちばちくまばち地蜂ぢばち——木曾きそのやうなやまなかにはいろ/\なはちをかけますが、そのなかでもおほきなをつくるのはくまばち地蜂ぢばちです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
何かこう小さなすきとおるすがるのようなやつかな。ひばりの声のようなもんかな。いや、そうでもないぞ。おかしいな。おれの胸までどきどき云いやがる。ふん。
若い木霊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
はアちになつた、はアちになつた
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
木理によって、うすいところはホロリと欠けぬとは定まらぬ。たとえば矮鶏ちゃぼ尾羽おははしが三五分欠けたら何となる、鶏冠とさかみねの二番目三番目が一分二分欠けたら何となる。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
だが、どうやらこのおれが格別お氣に召してゐるらしいて。もし萬一、御令孃の方もその……ええ、畜生!……いや、なんでもない、なんでもない、内證、内證! と。——『プチエラ』を讀む。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)