“蜂窩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうか50.0%
はちす16.7%
はちのす16.7%
アパート16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後年のデパートメントストアの予想アンチシペーションであり胚芽エンブリオのようなものであったが、結局はやはり小売り商の集団的蜂窩ほうかあるいは珊瑚礁さんごしょうのようなものであったから
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかし土台の底深くに潜んでいて蜂窩はちすのようにむしばみ歩き、やがては思いもつかぬ、自壊作用を起させようとするあの悪虫の力は、おそらく真昼よりも黄昏たそがれ——色彩よりも
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
媼は我をきて進み入りぬ。小屋のうちは譬へば大なる蜂窩はちのすの如くにして、一方口より出で兼ねたる烟は、あたりの物を殘なく眞黒まくろに染めたり。
と、皮屋と剃刀かみそり屋のあいだの階段をのぼり、突き当りのボロ蜂窩アパートへはいってゆく。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)