“胚芽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいが90.9%
エンブリオ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしせいぜい骨折って「物の中心の隠れた心核を見るためのかなたよりの光」を伝え、物の最初の胚芽はいがたる元子について物語ろうというのである。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
大菩薩峠の胚芽はいがは余が幼少時代から存していた処であるが、その構想は明治の末であり、そのはじめて発表されたのは大正—年—月—日の都新聞に始まるのである。
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
後年のデパートメントストアの予想アンチシペーションであり胚芽エンブリオのようなものであったが、結局はやはり小売り商の集団的蜂窩ほうかあるいは珊瑚礁さんごしょうのようなものであったから
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)