“油蝉”の読み方と例文
読み方割合
あぶらぜみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭(には)の油蝉(あぶらぜみ)が暑(あつ)くなれば暑(あつ)くなる程(ほど)酷(ひど)くぢり/\と熬(い)りつけるのみで、閑寂(しづか)な村落(むら)の端(はし)に偶(たま/\)遭(あ)うた※弟(きやうだい)はかうして只(たゞ)餘所々々(よそ/\)しく相對(あひたい)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
朝夕は蜩(ひぐらし)の声で涼しいが、昼間は油蝉(あぶらぜみ)の音の煎(い)りつく様に暑い。涼しい草屋(くさや)でも、九十度に上る日がある。家の内では大抵誰も裸体(はだか)である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
「それが駄目でした。この百日紅(さるすべり)に油蝉(あぶらぜみ)がいっぱいたかって、朝っから晩までしゃあしゃあ鳴くので気が狂いかけました。」
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)