“百日紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さるすべり86.2%
ひやくじつこう6.9%
ひゃくじつこう6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百日紅さるすべりの花は散りつくして、石仏の脇にあるはぜの木がみごとに紅葉していた。我流の庭造りにもとりえはあるんだな、と彼は思った。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
たゞ四角よつかどなるつじ夜警やけいのあたりに、ちら/\とえるのも、うられつゝも散殘ちりのこつた百日紅ひやくじつこう四五輪しごりんに、可恐おそろし夕立雲ゆふだちくもくづれかゝつたさまである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
杉の生垣いけがきをめぐると突き当たりの煉塀ねりべいの上に百日紅ひゃくじつこうみどりの空に映じていて、壁はほとんどつたで埋もれている。その横に門がある。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)