“百日咳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひゃくにちぜき75.0%
ひやくにちぜき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
存分酒を飲まされた一寸法師は、やがて、そこへ横様よこざまほうり出された。彼は丸くなって、百日咳ひゃくにちぜきの様に咳入せきいった。口から鼻から耳から、黄色い液体がほとばしった。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
春の風には百日咳ひゃくにちぜき黴菌ばいきんが何十万、銭湯には、目のつぶれる黴菌が何十万、床屋には禿頭とくとう病の黴菌が何十万、省線の吊皮つりかわには疥癬かいせんの虫がうようよ、または、おさしみ、牛豚肉の生焼けには
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
此若い露西亞婦人は令孃が百日咳ひやくにちぜきのやうな氣味である爲め冷たい空氣の入らないやうにと部屋の戸にも廊下の端の戸にも氣を配つて居た。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)