“黴菌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばいきん98.5%
かび1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、お待ちなさい、あなたの安全と云う意味はこうだったでしょう、———自動車の中にだってやはりいくらか感冒の黴菌ばいきんがいる。
途上 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
光一の負傷は浅かったが、なにかの黴菌ばいきんにふれて顔が一面にはれあがった。かれの母は毎日見舞いの人々にこういって涙をこぼした。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
さればがう屋敷田畝やしきたんぼ市民しみんのために天工てんこう公園こうゑんなれども、隱然いんぜんおう)が支配しはいするところとなりて、なほもち黴菌かびあるごとく、薔薇しやうびとげあるごとく、渠等かれらきよほしいまゝにするあひだ
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)