“屋敷田畝”の読み方と例文
読み方割合
やしきたんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其(その)川(かは)幅(はゞ)最(もつと)も廣(ひろ)く、町(まち)に最(もつと)も近(ちか)く、野(の)の稍(やゝ)狹(せま)き處(ところ)を郷(がう)屋敷田畝(やしきたんぼ)と稱(とな)へて、雲雀(ひばり)の巣獵(すあさり)、野草(のぐさ)摘(つみ)に妙(めう)なり。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
されば郷(がう)屋敷田畝(やしきたんぼ)は市民(しみん)のために天工(てんこう)の公園(こうゑん)なれども、隱然(いんぜん)(應(おう))が支配(しはい)する所(ところ)となりて、猶(なほ)餅(もち)に黴菌(かび)あるごとく、薔薇(しやうび)に刺(とげ)あるごとく、渠等(かれら)が居(きよ)を恣(ほしいまゝ)にする間(あひだ)は
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
されば爰(こゝ)に忌(い)むべく恐(おそ)るべきを(おう)に譬(たと)へて、假(かり)に(應(おう))といへる一種(いつしゆ)異樣(いやう)の乞食(こつじき)ありて、郷(がう)屋敷田畝(やしきたんぼ)を徘徊(はいくわい)す。驚破(すは)「應(おう)」來(きた)れりと叫(さけ)ぶ時(とき)は、幼童(えうどう)婦女子(ふぢよし)は遁隱(にげかく)れ、孩兒(がいじ)も怖(おそ)れて夜泣(よなき)を止(とゞ)む。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)