“空屋敷”の読み方と例文
読み方割合
あきやしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表門の潜戸(くゞりど)ばかりを開(あ)けた家中は空屋敷(あきやしき)のやうに寂(しん)として居る。自分は日頃から腹案して居る歌劇(オペラ)脚本の第一頁に筆を下して見た。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
立(た)ち退(の)いた空屋敷(あきやしき)とも思わるるなかに、内玄関(ないげんかん)でこちこち音がする。はてなと何気なく障子を明けると——広い世界にたった一人の甲野さんが立っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
元来がほとんど武家屋敷ばかりであった所へ、維新の革命で武家というものが皆ほろびてしまったのであるから、そこらには毀れかかった空屋敷(あきやしき)が幾らもある。
有喜世新聞の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)