“あきやしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空屋敷70.0%
明屋敷20.0%
空邸10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
退いた空屋敷あきやしきとも思わるるなかに、内玄関ないげんかんでこちこち音がする。はてなと何気なく障子を明けると——広い世界にたった一人の甲野さんが立っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
福澤が塾をてゝ他に移るなら塾も一緒に移ろうと云う説がおこって、その時には東京中に大名屋敷が幾らもあるので、塾の人は毎日のように方々ほうぼう明屋敷あきやしきを捜してわり
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この手毬をもてあそぶのは、たしかにその婦人おんなであろう。その婦人は何となく、この空邸あきやしきに姿が見えるように思われます。……むしろ私はそう信じています。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(なら、まだ話します事がござります、)とついでに黒門の空邸あきやしきの話をするとの。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)