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屋敷田畝
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やしきたんぼ
ふりがな文庫
“
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)” の例文
其
(
その
)
川
(
かは
)
幅
(
はゞ
)
最
(
もつと
)
も
廣
(
ひろ
)
く、
町
(
まち
)
に
最
(
もつと
)
も
近
(
ちか
)
く、
野
(
の
)
の
稍
(
やゝ
)
狹
(
せま
)
き
處
(
ところ
)
を
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
と
稱
(
とな
)
へて、
雲雀
(
ひばり
)
の
巣獵
(
すあさり
)
、
野草
(
のぐさ
)
摘
(
つみ
)
に
妙
(
めう
)
なり。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
されば
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
は
市民
(
しみん
)
のために
天工
(
てんこう
)
の
公園
(
こうゑん
)
なれども、
隱然
(
いんぜん
)
(
應
(
おう
)
)が
支配
(
しはい
)
する
所
(
ところ
)
となりて、
猶
(
なほ
)
餅
(
もち
)
に
黴菌
(
かび
)
あるごとく、
薔薇
(
しやうび
)
に
刺
(
とげ
)
あるごとく、
渠等
(
かれら
)
が
居
(
きよ
)
を
恣
(
ほしいまゝ
)
にする
間
(
あひだ
)
は
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
されば
爰
(
こゝ
)
に
忌
(
い
)
むべく
恐
(
おそ
)
るべきを(おう)に
譬
(
たと
)
へて、
假
(
かり
)
に(
應
(
おう
)
)といへる
一種
(
いつしゆ
)
異樣
(
いやう
)
の
乞食
(
こつじき
)
ありて、
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
を
徘徊
(
はいくわい
)
す。
驚破
(
すは
)
「
應
(
おう
)
」
來
(
きた
)
れりと
叫
(
さけ
)
ぶ
時
(
とき
)
は、
幼童
(
えうどう
)
婦女子
(
ふぢよし
)
は
遁隱
(
にげかく
)
れ、
孩兒
(
がいじ
)
も
怖
(
おそ
)
れて
夜泣
(
よなき
)
を
止
(
とゞ
)
む。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
畝
常用漢字
中学
部首:⽥
10画
“屋敷”で始まる語句
屋敷
屋敷町
屋敷内
屋敷跡
屋敷方
屋敷住居
屋敷下
屋敷人
屋敷外
屋敷女