“廣”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
ひろ88.6%
ぴろ10.2%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひろうちでないから、ついとなり部屋へやぐらゐにゐたのだらうけれども、ないのとまるちがはなかつた。このかげやうしづかなをんな御米およねであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これがむかし本陣ほんぢんだと叔父をぢつただゞつぴろ中土間なかどまおくけた小座敷こざしきで、おひらについた長芋ながいも厚切あつぎりも、大鮪おほまぐろ刺身さしみあたらしさもおぼえてる。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「うそ。大嘘、こつたらどこの何處がえゝツてか。どこば見たつてなんもなくて、たゞろくて、隣の家さぐつたつて、遠足みたえで、電氣も無えば、電信も無え、汽車まで見たことも無え——んで、みんな薄汚え恰好ばかりして、みんなごろつきで、……。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)