“ぴろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.6%
42.9%
9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰るたびに入りつけた料理屋へついて、だだっぴろい石畳の入口から、庭の飛石を伝っていくと、そこに時代のついた庭に向いて、古びた部屋があった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
京都を歩いて居ると無用のものが多く、だだぴろくてきに可厭いやになるが、大阪に至つては街區のどの一角を仕切り取つても活溌な生活ラ・ヰイの斷片を掴む事が出來るやうに感ぜられる。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
そんな騒ぎを載せたまんま、エムデンの居そうな方向へブラリブラリと漂流し始めた。二三百ぴろもあるところアンカなんか利きやしないからね。通りかかりの船なんか一艘だって見付かりっこない。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)