トップ
>
廣
>
ぴろ
ふりがな文庫
“
廣
(
ぴろ
)” の例文
新字:
広
これが
昔
(
むかし
)
の
本陣
(
ほんぢん
)
だと
叔父
(
をぢ
)
が
言
(
い
)
つただゞつ
廣
(
ぴろ
)
い
中土間
(
なかどま
)
を
奧
(
おく
)
へ
拔
(
ぬ
)
けた
小座敷
(
こざしき
)
で、お
平
(
ひら
)
についた
長芋
(
ながいも
)
の
厚切
(
あつぎり
)
も、
大鮪
(
おほまぐろ
)
の
刺身
(
さしみ
)
の
新
(
あたら
)
しさも
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
京都を歩いて居ると無用のものが多く、だだ
廣
(
ぴろ
)
くて
直
(
ぢ
)
きに
可厭
(
いや
)
になるが、大阪に至つては街區のどの一角を仕切り取つても活溌な
生活
(
ラ・ヰイ
)
の斷片を掴む事が出來るやうに感ぜられる。
京阪聞見録
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
その日、冷たい
氷雨
(
ひさめ
)
が石狩のだゞツ
廣
(
ぴろ
)
い平原に横なぐりに降つてゐた。
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
此處に、此のだだ
廣
(
ぴろ
)
い市民の部落に
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
其
(
それ
)
が、
此
(
こ
)
の
上
(
うへ
)
の、ずんどに、だゞつ
廣
(
ぴろ
)
い
昔
(
むかし
)
の
大手前
(
おほてまへ
)
と
云
(
い
)
つた
通
(
とほり
)
へ、
赫
(
くわツ
)
と
日
(
ひ
)
が
當
(
あた
)
つて、
恁
(
か
)
うやつて
蔭
(
かげ
)
もない。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
座敷
(
ざしき
)
は
二階
(
にかい
)
で、だゞつ
廣
(
ぴろ
)
い、
人氣
(
にんき
)
の
少
(
すく
)
ないさみしい
家
(
いへ
)
で、
夕餉
(
ゆふげ
)
もさびしうございました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
手
(
て
)
もしびれたか、きゆつと
軋
(
きし
)
む……
水口
(
みづくち
)
を
開
(
あ
)
けると、
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
も、
框
(
かまち
)
も、だゞつ
廣
(
ぴろ
)
く
大
(
おほ
)
きな
穴
(
あな
)
を
四角
(
しかく
)
に
並
(
なら
)
べて
陰氣
(
いんき
)
である。
引窓
(
ひきまど
)
に
射
(
さ
)
す、
何
(
なん
)
の
影
(
かげ
)
か、
薄
(
うす
)
あかりに
一目
(
ひとめ
)
見
(
み
)
ると、
唇
(
くちびる
)
がひツつツた。
夜釣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ぴつたり
閉
(
し
)
めた
襖
(
ふすま
)
一
枚
(
まい
)
……
臺所
(
だいどころ
)
へ
續
(
つゞ
)
くだゞつ
廣
(
ぴろ
)
い
板敷
(
いたじき
)
との
隔
(
へだて
)
に
成
(
な
)
る……
出入口
(
ではひりぐち
)
の
扉
(
ひらき
)
があつて、むしや/\と
巖
(
いは
)
の
根
(
ね
)
に
蘭
(
らん
)
を
描
(
ゑが
)
いたが、
年數
(
ねんすう
)
算
(
さん
)
するに
堪
(
た
)
へず、で
深山
(
みやま
)
の
色
(
いろ
)
に
燻
(
くす
)
ぼつた、
引手
(
ひきて
)
の
傍
(
わき
)
に
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
主人
(
あるじ
)
が
見
(
み
)
ますと、
格子戸
(
かうしど
)
の
外
(
そと
)
に、
黒
(
くろ
)
で、
卍
(
まんじ
)
をおいた
薄暗
(
うすぐら
)
い
提灯
(
ちやうちん
)
が
一
(
ひと
)
つ……
尤
(
もつと
)
も
一方
(
いつぱう
)
には、
朱
(
しゆ
)
で
何
(
なに
)
かかいてあつたさうですけれど、
其
(
それ
)
は
見
(
み
)
えずに、
卍
(
まんじ
)
が
出
(
で
)
て……
黄色黒
(
きいろぐろ
)
い、あだ
汚
(
よご
)
れた、だゞつ
廣
(
ぴろ
)
い
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
廣
部首:⼴
15画
“廣”を含む語句
廣場
廣濶
廣間
廣野
廣々
大廣間
廣大
廣告
廣袖
手廣
廣葉
幅廣
陳勝呉廣
廣漠
廣津和郎
廣小路
廣室
廣重
廣庭
葉廣
...