“手廣”のいろいろな読み方と例文
新字:手広
読み方割合
てびろ75.0%
てひろ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゑきくよすがもらざりければ、別亭はなれ澁茶しぶちやすゝりながらそれとなき物語ものがたり、この四隣あたりはいづれも閑靜かんせいにて、手廣てびろ園生そのふ浦山うらやましきものなり、此隣このとなりは誰樣たれさま御別莊ごべつさう
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
柳屋やなぎや土地とち老鋪しにせだけれども、手廣てびろあきなひをするのではなく、八九十けんもあらう百けんらずの部落ぶらくだけを花主とくいにして、今代こんだい喜藏きざうといふわか亭主ていしゆが、自分じぶんりに𢌞まはるばかりであるから
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
下りかねて約束なれば深川の下屋敷へ到着たうちやくいたしけるに小野田は三年以前に先妻は相果あひはて子供もなく住居も下邸しもやしきの事なれば手廣てひろき暮しに付母娘共大きに安堵あんどして幸之進を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)