“部落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶらく46.2%
むら30.8%
コタン7.7%
こたん3.8%
コホン3.8%
シユク3.8%
ゾオン3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部落ぶらくにはもう一人ひとりつよおとこがありました。そのおとこには、うつくしいむすめがありました。あるのこと、そのおとここうのもとへやってきました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夢中で走りながら、熊吉は、日頃から父親が部落むらから外の子供たちとは決して遊ぶでねえぞ、といつてゐたのを憶ひ出した。——
黎明 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
御維新の少し前頃まへごろ、北海道有珠うすのアイヌ部落コタンにキクッタとチャラピタといふ二人の少年がゐました。キクッタは十七で、チャラピタは一つ下の十六でした。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
部落コホンの土人は想像したより彼らに敵意を示さなかった。貯蔵ためていた食料を取り出して来て惜し気もなく彼らと交換した。そして一行を歓待して土人流の宴会を開催ひらいてもくれた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
うからもて台地の雪に、 部落シユクなせるその杜黝し。
文語詩稿 五十篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あるいは部落ゾオンにたぐまる吸殻メゴ屋の情婦にでもなりかねぬ末たのもしい面相骨柄こつがら