“こたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コタン
語句割合
枯淡52.6%
古潭10.5%
古譚10.5%
巨旦10.5%
胡誕5.3%
誇誕5.3%
部落5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一匹のかえるが、古池に飛び込んだ」と訳しただけでは、俳句のもつ枯淡こたんなさび、風雅のこころ、もののあわれ、といったような、東洋的な「深さ」は
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
その上をとほつて、汽車が短いトンネルを拔けると、眼は潭を渡つて、ずツと上流を見通すことが出來る。兎に角、伊納から古潭こたんの下流に至る七八哩の間が絶景だ。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
ほとんと武陵桃源ぶりょうとうげんをもってこれを視たのみならず、さらにその作のたしか稚枝鳩わかえのはとか何かの中に、この地の事を取り入れて纐纈城こうけつじょう古譚こたんの焼直しを試みている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これより南三万里に国あり。夜叉やしゃ国という。その主を巨旦こたんという。悪鬼神なり。これを金神こんじんという。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
たとへば高橋五郎氏に胡誕こたん妄説なりと論斥せられし「興雲興雨」の術の如き、彼れは其知らざる物理をもかろ/″\しく論じ去れり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
西遊記さいゆうきに似て、しかも其の誇誕こたんは少しくゆずり、水滸伝に近くして、而もの豪快は及ばず、三国志のごとくして、而も其の殺伐はやゝすくなし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)