“遜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へりくだ33.3%
ゆず24.2%
ゆづ18.2%
6.1%
のが6.1%
あきた3.0%
そん3.0%
へりく3.0%
3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ニコニコへりくだった微笑をたたえながら、そっと小屋の横から、施米の忙しさや、手摺の外の群衆などを満ち足りた様子で眺めているのでした。
西遊記さいゆうきに似て、しかも其の誇誕こたんは少しくゆずり、水滸伝に近くして、而もの豪快は及ばず、三国志のごとくして、而も其の殺伐はやゝすくなし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
大島敏夫おおしまとしを これは小学時代の友だちなり。僕も小学時代には頭の大いなる少年なりしも、大島の頭の大いなるには一歩も二歩もゆづりしを記憶す。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
基経は手で二人を制して先ず頭を上げられいと、り下っていった。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
太子の尊き位をのがれ給うた釈迦牟尼世尊には、宏壮なる殿堂に住み、金襴の法衣を纏うが如きはその本意でなかったに相違ない。
特殊部落と寺院 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
今東光こんとうくわう君は好学の美少年、「文芸春秋」二月号に桂川中良の桂林漫録を引き、大いに古琉球風物詩集こりうきゆうふうぶつししふの著者、佐藤惣之助君の無学をわらふ。瀟麗しゆくれいの文章風貌にあきたらず、風前の玉樹もかざるものあり。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
印南、名はそんあざなは退翁、通称は唯助、一号は木王園もくわうゑんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
へりくだる馬の上に虹ふりそそぐ。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かう言ふ、僅かなことの答へにも、極度にり降つた語つきに、固い表情を、びくともさせる房主ではなかつた。卑下慢ヒゲマンとは、之を言ふのか、顏を見るから、相手を呑んでかゝる工夫をしてゐる。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)