“そん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソン
語句割合
30.4%
其様22.5%
14.7%
其樣8.9%
5.8%
左様4.7%
4.2%
2.1%
1.0%
然様1.0%
(他:9)4.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
度〻たび/\經驗けいけん大方おほかた會得えとくのつきて、此家このやにあらんとにはかねづかひ奇麗きれいそんをかけず
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれは顔をあらいたければ洗えと言って、これから判事はんじの前へ出るのだから、身なりをきれいにすることはそんにはならないと言った。
それでいて、毎日おかみさんが売り上げの中から、まとまったお金を銀行ぎんこうへあずけにいくところをみると、お店はそんをしているはずはない。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
妻「うだねえ嬉しいこと、お屋敷から出た物じゃア其様そんな物はないか知らぬが、し花色裏の着物が有ったら一つ取って置いてお呉れよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
市「知りません、其様そんな事どうして、只の字せえ知らねえで習わねえに英語なぞに知る訳がねえ、それは外国人げえこくじんのいうことだ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其様そんな了簡を打棄うッちゃって、魂を籠めて不器用に拵えて見ろ、屹度きっと美い物が出来上るから、不器用にやんなさいと毎度申しますので
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その海賊かいぞく仲間なかまある強國きようこくとのあひだに、一種いつしゆ密約みつやくそんしてこと
しかしてべつある誤謬ごびゆうそんするあるにもあらずしてこの殺人さつじんつみおかす、世に普通なるにあらずして
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
取柄とりえは利慾がまじらぬと云う点にそんするかも知れぬが、交らぬだけにその他の情緒じょうしょは常よりは余計に活動するだろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ヂュリ いゝえ/\。其樣そんことは、もうとうってゐる。婚禮こんれいことをばなんうてぢゃ? さ、それを。
そんなことものか、なん其樣そんこと、とくるりうしろいてかべこしばりをゆびでたゝきながら
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其樣そんなにわたしにくいんですか。憎いなら憎いやうに………」とかつとしたていで、突ツかゝり氣味ぎみになると、
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
このたうげに、馬籠まごめに、湯舟澤ゆぶねざはと、それだけのさんそん一緒いつしよにして神坂村みさかむらひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しな百姓ひやくしやう隙間すきまにはむらから豆腐とうふ仕入しいれてては二三ヶそんあるいてるのがれいである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
した代官だいくわんがあつて、領所りやうしよ三ヶそん政治せいぢつてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
孝「貴方様あなたさま左様そんな御無理な事をして、わたくしのような虚弱ひよわい身体にきずでも出来ましては御奉公が勤まりません」
口だけは怖ろしく達者だが稍低脳であるらしい高慢鼻の二十歳の妹に恋してゐるといふギタアを携へて来た憂鬱気な洋画青年……次々に左様そんな人達が、滞在したが
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
可笑おかしいぢやありませんか。いえ、揚足あげあしを取ると思ふと、はらが立つでせう。左様そんなんぢやありません。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すでに、家の遠祖の人、置文して、後代のわれに言へり。「七代のそん、かならず天下をとり、時の悪政を正し、また大いに家名をかがやかさん」と。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——古顔の朱貴を筆頭に、のおばさん、孫新、李立、時遷じせん楽和がくわ、張青、そんの妻などが、それらのことはやっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
清川安策そんは豊後国岡の城主中川氏の医官清川玄道がいの次男であつた。玄道は蘭門の一人で、其長男がちよう、次男が孫である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
なおさらなこと、天皇御自身にも九五きゅうごそんを、自由のない不幸な地位などとは、ゆめ御思惟ごしいするはずもあるまい。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——世に乱なかれと、民のために祈られてこそみかどですのに、九五きゅうごそんをもって、若公卿ばらの陰謀をよみしあそばすなどは、世の末、思いやられてなりません。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九五きゅうごそんたるお身をもって、余りにも、軽々しい」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢の焦延寿の『易林』にそん鶏と為すとあれば、そんけいは巽鶏そんけいだ、けいの字音にって蛙をケイと読み損じて、たつみの方の三足の蛙と誤伝したのである。
よいか、ここはこんという。中指の付け根ここはだ。ええと、それから人差し指の付け根、ここを称してそんという。ところで大工のかんなダコだが、必ずこの辺へ出来なければならない。しかるにお前の掌を見るに、そんなものの気振りもない。これ疑いの第一だ。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それに反して母指おやゆびの内側、人差し指の内側へかけて、一面にタコが出来ている。これ竹刀しないを永く使い、剣の道にいそしんだ証拠だ。……が、まずそれはよいとして、ここに不思議なタコがある。と、いうのは三筋のみゃく、天地人の三脉に添って、そんの位置からけんの位置まで斜めにタコが出来ている。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
太閤が然様そんなことをする人とは思えないばかりで無い、然様なことをする必要が何処にあるであろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
婦人をんなはよく/\あしらひかねたか、ぬすむやうにわしさつかほあからめて初心しよしんらしい、然様そんたちではあるまいに、はづかしげにひざなる手拭てぬぐひはしくちにあてた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そんな大木のあるのはけだ深山しんざんであろう、幽谷ゆうこくでなければならぬ。ことにこれは飛騨山ひだやまからまわして来たのであることを聞いて居た。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そん大木たいぼくのあるのはけだ深山しんざんであらう、幽谷いうこくでなければならぬ。ことにこれは飛騨山ひだやまから𢌞まはしてたのであることをいてた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
那様そんことつてうする、貴様きさまうばつてつたおれ女房にようばうの、町処ちやうところまでつてるではいか。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……実際じつさい、ふと那様そんがしたのであつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だが人間と云ふやつは、親になると、何うして其處そんな勝手な根性こんじやうになるんだ。何等の目的も無く生むで置きながら、せがれがやくざだと大概たいがい仲違なかたがひだ!其處が人間のえらい點かも知れんが、俺は寧ろ犬ツころの淡泊たんぱくな方を取るな。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
が、時々斯様そんなことを思って一つそうして貰って見ようかなどと寝床の中で考えては、ハッと私は何という馬鹿だろうと思って独りでに可笑くなって笑ったこともあったよ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
そんな事をおつしやつちやアいけませんよ、どうかしつかりなさい。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
印南、名はそんあざなは退翁、通称は唯助、一号は木王園もくわうゑんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
子夜しや瓊液けいえきそんし、寅晨いんしん降霞かうかくらふ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)