“そん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソン
語句割合
30.5%
其様21.6%
15.0%
其樣9.6%
左様4.8%
4.8%
3.6%
2.4%
1.2%
然様1.2%
(他:9)5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、やはりサイダー二ほんがつけちになっている。これは、あの少女しょうじょそんになるのだろうか。」
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
それよりか、自分じぶんが、そんをせずに、うまく危険きけんからのがれたことをよろこんだのでありました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私は自然だ人生だと口には言っていたけれど、唯書物で其様そんな言葉を覚えただけで、意味がく分っているのではなかった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
長「おのれが毀して置きながら、又其様そんなこと申す其の手はくわぬぞ、わしが箱から出す、さ此処これへ出せ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし今知っているかぎりを言えば、馬印揃や紋尽は寛永かんえい中からあったが、当時のものは今そんじていない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
白痴ばかはおなじところなほかたちそんしてる、海月くらげにあたらねばけぬとえる。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うそではいか串戯じようだんではいか、其樣そんことつておどかしてれなくても
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
天狗てんぐるか魔性ませうるかわからない、イヤ、正歟まさか其樣そんものまいが
可笑おかしいぢやありませんか。いえ、揚足あげあしを取ると思ふと、はらが立つでせう。左様そんなんぢやありません。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼程あれほど淡泊さつぱりとして、快濶さばけた気象の細君で有ながら、左様そんなことを気にるとは。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
した代官だいくわんがあつて、領所りやうしよ三ヶそん政治せいぢつてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
このたうげに、馬籠まごめに、湯舟澤ゆぶねざはと、それだけのさんそん一緒いつしよにして神坂村みさかむらひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そん伍長は、軽機関銃を持った一分隊を率いて、この街の上にのしかかる禿山はげやますその褐色の、丘を登って行った。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
そん軍曹が、皿の料理をむさぼり食う弟から聞いた鉱山の噂では、勿論もちろん、そうした組織だったことは分らなかった。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
なおさらなこと、天皇御自身にも九五きゅうごそんを、自由のない不幸な地位などとは、ゆめ御思惟ごしいするはずもあるまい。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——世に乱なかれと、民のために祈られてこそみかどですのに、九五きゅうごそんをもって、若公卿ばらの陰謀をよみしあそばすなどは、世の末、思いやられてなりません。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢の焦延寿の『易林』にそん鶏と為すとあれば、そんけいは巽鶏そんけいだ、けいの字音にって蛙をケイと読み損じて、たつみの方の三足の蛙と誤伝したのである。
よいか、ここはこんという。中指の付け根ここはだ。ええと、それから人差し指の付け根、ここを称してそんという。ところで大工のかんなダコだが、必ずこの辺へ出来なければならない。しかるにお前の掌を見るに、そんなものの気振りもない。これ疑いの第一だ。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
太閤が然様そんなことをする人とは思えないばかりで無い、然様なことをする必要が何処にあるであろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
婦人をんなはよく/\あしらひかねたか、ぬすむやうにわしさつかほあからめて初心しよしんらしい、然様そんたちではあるまいに、はづかしげにひざなる手拭てぬぐひはしくちにあてた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そんな大木のあるのはけだ深山しんざんであろう、幽谷ゆうこくでなければならぬ。ことにこれは飛騨山ひだやまからまわして来たのであることを聞いて居た。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そん大木たいぼくのあるのはけだ深山しんざんであらう、幽谷いうこくでなければならぬ。ことにこれは飛騨山ひだやまから𢌞まはしてたのであることをいてた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
那様そんことつてうする、貴様きさまうばつてつたおれ女房にようばうの、町処ちやうところまでつてるではいか。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……実際じつさい、ふと那様そんがしたのであつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だが人間と云ふやつは、親になると、何うして其處そんな勝手な根性こんじやうになるんだ。何等の目的も無く生むで置きながら、せがれがやくざだと大概たいがい仲違なかたがひだ!其處が人間のえらい點かも知れんが、俺は寧ろ犬ツころの淡泊たんぱくな方を取るな。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
が、時々斯様そんなことを思って一つそうして貰って見ようかなどと寝床の中で考えては、ハッと私は何という馬鹿だろうと思って独りでに可笑くなって笑ったこともあったよ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
そんな事をおつしやつちやアいけませんよ、どうかしつかりなさい。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
印南、名はそんあざなは退翁、通称は唯助、一号は木王園もくわうゑんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
子夜しや瓊液けいえきそんし、寅晨いんしん降霞かうかくらふ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)