“損:そん” の例文
“損:そん”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明14
野村胡堂5
海野十三3
エクトール・アンリ・マロ2
楠山正雄2
“損:そん”を含む作品のジャンル比率
自然科学 > 地球科学・地学 > 地震学(児童)100.0%
文学 > 英米文学 > 戯曲33.3%
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)23.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「ああ、やはりサイダー二ほんがつけちになっている。これは、あの少女しょうじょそんになるのだろうか。」
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
それよりか、自分じぶんが、そんをせずに、うまく危険きけんからのがれたことをよろこんだのでありました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてその上に、健康をいちじるしくそんじて、自分でさえかなり我儘で気むずかしくなったと思うような清逸自身が加わるのだ。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
りょうかねになれば、いくら仕事しごとやすんでもけっしてそんにはならないとおもったからでありました。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「とくなしょうではありませんよ、はじめからそんをあきらめてるから、とくのように見えるのでしょう」という。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
陸揚りくあげの際にぜにみたる端船たんせん覆没ふくぼつしてかえって大にそんしたることあり。
「もうすこしちな、いまはじめるから。」と、おじさんは、おきゃくそんじまいとしました。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
主人は、平生へいぜい自分の神経過敏しんけいかびんから、らちもないことにはらをたてることを、自分のそんだと考えてる人である。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
昔年のりきみは家を護り面目めんもくを保つのたてとなり、今日のりきみは身をそん愚弄ぐろうまねくのなかだちたるを知り
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
またそれがめに葉書代はがきだいつひやすのはそんだといふやうかんがへもなし
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
かれは顔をあらいたければ洗えと言って、これから判事はんじの前へ出るのだから、身なりをきれいにすることはそんにはならないと言った。
たゞ地震ぢしんでなくともこわれそうな程度ていどそんしたものは例外れいがいである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それでいて、毎日おかみさんが売り上げの中から、まとまったお金を銀行ぎんこうへあずけにいくところをみると、お店はそんをしているはずはない。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
「やっぱしな、工藤の兄さんも学問をしそんじて頭を悪くしたか……」こう判断しているらしかった。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
「そらみろ。だからよ、食いものはみな買いたくなるんだ。花はだめだ。店をひらくだけそんだよ」
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
なんでもそのおとこたものは、みんなかぶそんをしたというはなしじゃ。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
検事は妙な返事をした。課長は検事が機嫌をそんじたのだと思って、あとは口をつぐんだ。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何時いつぞやわたしがとらそんじたときにも、やはりこのこん水干すいかんに、打出うちだしの太刀たちいてりました。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
でも、高く買ってさえもらえばそんはないわけですから、とび離れた高い値で売りつけました。
不思議な帽子 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ちの女給じょきゅうさんに、そんをかけまいとおもってきたのです。」
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼君かのきみたせますかぎりのものがそもじのとなることゆゑ、嫁入よめいりしやればとて、其方そなたなんそんいのぢゃ。
日々ひびの事業について、実業家がその職業をいとなむにつけても同じこと、おのれがそんしたからとて、みだりにその罪を他人にかぶせるようなことはない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「へエ、今日も仕事を休んで歸らうと思ひますよ。この近所の衆があつしの顏を見て、こんなに仕事を持つて來てくれましたが、フイゴがそんじて仕事が出來ません」
兵隊へいたいさんと子供こどもにかかってはなあ。」と、ガソリンのそんになるのもわすれて、運転手うんてんしゅが、わらいながらいっていました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
乳母 そんどころかいな! 女子をなごをとこゆゑにふとりますわいの。
おうさまは、あいするおきさき機嫌きげんそんじたとおぼされて、家来けらいめいじて、かねをおらしになりました。
春の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二年後にねんご但馬たじまくにのけちな地震ぢしんため四百しひやく人命じんめい三千萬圓さんぜんまんえん財産ざいさんとをそん
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
なにしろそれにはなに一つしそんじのないように、武士ぶしの中でも一ばん弓矢ゆみやわざのたしかな、こころのおちついた人をえらばなければなりません。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
この相場はよし当たらないでも債権者さいけんしゃのほうにそんはなかった。
かれは、ひまをかけ、そんを少なく——の方針をこんな場合もわすれない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかなかゆだんができないよ、一たい今度の試合は敵に三分の利があり味方に三分のそんがある、敵は新米だから負けてもさまで恥にならないが、味方は古い歴史を持っているから
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
燕作はいままでの道をあるそんじたように、ガッカリしてつぶやいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一方いっぽうではまたたいへんにそんをするというようなぐあいで、みんなの気持きもちがいつも一つではなかったから、おこるものもあれば、またよろこぶものがあり
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
もし、なまけぐせをだしおって、やりそんじなどした時には、それこそ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宝石商ほうせきしょうは、このそんをきっとつぐなうだけの宝石ほうせきをもう一きたくにへいってあつめてこなければならないと決心けっしんしました。
宝石商 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さうなんでさ、うまいもんだからわしも到頭たうとうこめぺうそんさせられちやつて」勘次かんじはそれをいふたびさう容子ようすえるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
○「第一、ほがらかにしなくっちゃそんじゃなくて。」
現代若き女性気質集 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
砂糖さたうだなんて、だまつてればらねえでるもの、かれたらどうすんだ、砂糖さたうだの醤油しやうゆだのつてそんなことしたつくれえなんぼそんだかれやしねえ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「そんなに心配しんぱいしなくったっていいわよ。こっちでかってにくさらしたんだから、またいくらでもとってあげるわよ。お金さえはらやぁ、おまえさんの商売にそんはないじゃあないの。」
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
なんでもひとまねをしようとすると、そういうそんをするもんだ。おまえのちからを、おまえはらんけりゃならん。そして、人間にんげんというものは、なんでもできるもんじゃない。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
いまえたのでは、両方りょうほうそんがゆく。かねさえたくさんつけてもらえば、えないこともないが、このふゆ、うんとまぐさをわしてやすませておやんなさい。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
木俣は立ちあがってたけりじしのごとく巌をおそうた、捕えられては巌は七分のそんである、かれは十七歳、これは十五歳、柔道においても段がちがう、だが柔道や剣術と実戦とは別個のことである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
こんどのことで、いちばんそんをしたのは、高価こうかじゅうをなくし、世間せけんからわるくおもわれた家主やぬしであろうと、かんがえたので、画家がかにそうはなすと、
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いえ、大してそんじてもゐなかつたやうです」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
この玉はたいへんそんじやすいという事です。
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「時間割りにないものをやっちゃそんをする」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
課長としては、果して目白署に保護中の当人と赤見沢博士とが同一人だかどうかは不明だが、年齢としがちょうど博士と合うので、そんと思っても、行ってみてはどうかと臼井にすすめるつもりだったのである。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それよ、おれのいわないことじゃない。なんでもあせると、おとうとのやつみたいにそんをするものだ。むかしから、うんてというから、冒険ぼうけんなどをするものじゃない。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もともと玄人くろうと同志がやってたんではたがいそんですから、やがて素人しろうとを引入れ始めたんです……つまり、休憩で退廷した時なぞに、休憩室で遊び半分の傍聴者を誘って、今度の事件はどうなるでしょう
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
何かそんをせしごとく思ひて
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
日出雄ひでをさん、あんまりやるとそんじますよ。』と氣遣きづかひがほわたくしさへ、その生臭なまくさにく口中こうちう充滿いつぱい頬張ほうばつてつたのである。
額面がくめん十円一とう二千円のあたりくじ二本を最高さいかうとして額面がくめん倍増ばいまし最低さいていのあたりくじまで総計そうけい二千本、あたらずとも六分利付りつきそんなしといふやうなこと
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「その通りですよ、親分。あの脇差を見た人があつて、恐ろしくびて居る上に無銘むめいだが、彦四郎貞宗さだむねに間違ひはない、若し間違ひだつたら、俺のそんといふことにして、現金十兩で買ふがどうだ、といふ話でさ」
諷諫ふうかんとはただちにその人の過悪かあくをさしあらわしていわず、まずその人のよきところをあげてめ、その人を喜ばしめ、その人の心に従いてさからわず、ただその事のそんなるとえきなるとを説きて得心とくしんせしむべし。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
金襴の帶は多分お幽のものに違ひあるまい。それが出て來ると、お幽は親殺しの疑ひを受ける、——曲者はちやんと其處まで用意してあるのだ。帶の兩端はひどくそんじて居ることだらう、——そこで曲者は死骸を無住の尼寺に運び、其處で死骸の皮を剥いだ。
そん五もとく七もありゃァしません。当時とうじ名代なだい孝行娘こうこうむすめ、たとい若旦那わかだんなが、百にちかよいなすっても、こればっかりは失礼しつれいながら、およばぬこい滝登たきのぼりで。……」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「ぼくたちはもう話をしてはいけない。もうこれだけぶたれているのだ。このうえよけいなぐられるのはそんだからね。なにしろこのごろいただくげんこはせんよりもずっとくからね。人間はなんでもれっこになるなんて言うが、それはお人よしの言うことだよ」
おんなは、むしろおとこはや漏斗じょうごものくちからいたので、青味あおみんだ、うつくしいしずくがまだのこっていて、かえってますにうつされたのだけそんをしたようなすらこったのです。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
その上、「もしか若者わかものがかわって、うま死骸しがいなんぞとりかえてはそんだとかんがえて、ぬのかえしにでもるとたいへんだ。」とおもって、あとをも見返みかえらずに、さっさとけて行ってしまいました。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
本當に貞宗だつた日にや、十兩で賣つちや大變にそんだから、一日待つて貰つて、知り合ひの刀屋を二三軒當つて見ると、——飛んでもない、そいつは備前物びぜんもので、彦四郎でも藤四郎でもある筈はねえ。その上日本一の大なまくらだから、なべの尻を引つ掻くより外に役に立たない代物しろものだ。
容姿端麗ようしたんれいとほ藤原氏時代ふぢはらしじだい木彫きぼりだとくが、ほそゆびさきまでいさゝかそんじたところがない、すらりとした立像りつざうの、法衣ほふえいろが、いまひとみうつつた萌黄もえぎなのである。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
默つて居れば宜いものを、正直者の清太郎さんは、ツイ富札を買つたことを叔父さんに打ち明けてしまつたのです。すると叔父さんは、——眞面目な町人が富札を買ふなどは、以ての外の心得違ひだ、お前のやうな人間に千兩の一番札が當る筈もないから、見す/\そんではないか。よしや又當つたところで、働いて儲けた金と違つて身につくわけはない。