“會得”のいろいろな読み方と例文
新字:会得
読み方割合
ゑとく72.2%
ヱトク11.1%
えとく5.6%
のみこ5.6%
わかり5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汝はあたかも物を名によりてよく會得ゑとくすれども、その本質にいたりては人これを現はさゞれば知る能はざる者の如し 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
郎女が、奈良の御館からとり寄せた高機タカハタを、てたからである。機織りに長けた女も、一人や二人は、若人の中に居た。此女らの動かして見せるヲサの扱ひ方を、姫はすぐに會得ヱトクした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
我欲がよく目當めあてがあきらかにえねばわらひかけたくちもとまでむすんでせる現金げんきん樣子やうすまで、度〻たび/\經驗けいけん大方おほかた會得えとくのつきて、此家このやにあらんとにはかねづかひ奇麗きれいそんをかけず
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おれにはどうもそれがよく會得のみこめない。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
違えずまはるが肝要かんえうなり今も云通り爰の處の川柳點にて「日々の時計とけいになるや小商人こあきんど」とぎんじられしと云ば長八は感心して成程よく會得わかりしとて長兵衞のはなしの通り翌日あすの朝も刻限こくげんきめて籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)