“筬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おさ60.6%
をさ27.3%
ヲサ9.1%
やな3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕事はさかんで、島をおとのうとおさの音をほとんど戸ごとに聞くでありましょう。特色ある織物としてこの島にとっては大切な仕事であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
とうさんが玄關げんくわんひろいたて、そのをさおときながらあそんでりますと、そこへもよくめづらしいものきのすずめのぞきにました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ヲサを流れるやうに、手もとにくり寄せられる糸が、動かなくなつた。引いてもいても通らぬ。筬の歯が幾枚もコボれて、糸筋の上にかゝつて居るのが見える。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その概略は、川上川下に住む二人の爺が川にやなを掛けると、上の爺の筬に小犬、下の爺のに魚多く入る。上の爺怒って小犬と魚をり替えて還った。