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玄關
此度錢屋四郎右衞門方へ
聖護院宮樣の
御配下天一坊樣御旅舍の儀明家の儀なれば貸申候に
昨夜御到着の
後玄關へは御紋付きの御幕を
此の
急信は××
年××
月××
日、
午後三
時に
屆いたので、
民子は
蒼くなつて
衝と
立つと、
不斷着に
繻子の
帶引緊めて、つか/\と
玄關へ。
父さんが
玄關の
廣い
板の
間に
居て、その
筬の
音を
聞きながら
遊んで
居りますと、そこへもよくめづらしいもの
好きの
雀が
覗きに
來ました。