“蒼”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あお74.3%
あを13.8%
さお8.4%
さを1.3%
あをざ0.4%
0.4%
あおい0.2%
あおき0.2%
あおざ0.2%
あおみ0.2%
(他:4)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“蒼”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語42.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
眼元の酔いを、お蔦は、ちょっとあおくしたが、ふいに、長襦袢ながじゅばんの細長い体をしなやかに曲げて笑いけた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敗残者のあおざめた顔を、眼の上にたれ下がって一方はほとんどふさがってる太い眼瞼まぶたを、気の毒そうにうちながめた。
こゝに於て予は猛然と心覚めて、寝返りしつゝまなこみひらき、不図ふと一見いつけんしてあをくなりぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
百姓ひやくしやう依然いぜんとしてあをかほをしながら怪我人けがにん脊負しよつてかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やがて兄は死人のようにさおな顔をして頭を振り、『聴いてみろ!』とでもいうようなふうに、指を一本挙げました。
それからまわりがまっさおになって、ぐるぐるまわり、とうとう達二は、ふかい草の中にたおれてしまいました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
むかし支那ではこの蛇を見た者は、必ず二、三日うちに死ぬと云はれてゐたので、それを見つけた孫叔傲はまつさをになつてしまひました。
原つぱの子供会 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
それからまはりがまっさをになって、ぐるぐる廻り、たうとう達二は、深い草の中に倒れてしまひました。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
この時淑女、あたかもあをざめていきはずむ子を、その心をば常にはげます聲をもて、たゞちになだむる母のごとく 四—六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
死顔は冷かにあをざめて、血の色も無く変りはてた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
同時に、あらぬかたおもてそむけた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
同時に、あらぬかたおもてを背けた。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仏壇の中、そこには文之丞があおいい面をしてにらめている。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何ぼ何でも雪ばかりじゃあ命が続かぬが、劉向の『説苑』一に弦章斎景公に答えた辞中、尺蠖しゃくとりむし黄を食えばその身黄にあおきを食えばその身蒼しとあれば、動物の色の因をその食物に帰したのは東西一轍と見える。
男の顔はすこしあおざめたほおあたりしか分りません——それも陰影かげになって。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
落々おちおち御休みになれなかったことは、御顔色のあおざめていたのでも知れました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかも今度のは半分に引切ひっきってある胴から尾ばかりの虫じゃ、切口があおみを帯びてそれでこう黄色なしるが流れてぴくぴくと動いたわ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あをぐろい茂りを東北地方夏季中特有の優しみある空に、高くのびのびと差出してゐる松の廣い方陣、その方陣と方陣とのあひだに所々空間があつて、綺麗な芝生カガハラへりどつた野球グラウンド、テニス・コート
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
しか今度こんどのは半分はんぶん引切ひききつてあるどうからばかりのむしぢや、切口きりくちあをみびてそれ黄色きいろしるながれてぴくぴくとうごいたわ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
果せるかな、聞きしにまさる肥沃の土地でござった、巨木うっそうと天地をおおうとりました、蘆葦ろい茫々ぼうぼうとしげれることは咫尺しせきを弁ぜざる有様、しかも、目の極まる限りは坦々たんたんとした原野つづき
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
やゝアヲみを帯びた皮膚に、心もち細つて見える髪が、愈々イヨイヨ黒くえ出した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)