“欝蒼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うっそう66.7%
こんもり26.7%
うつさう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伝研の構内には、昼間でもたぬきが出るといわれる欝蒼うっそうたる大森林にとりまかれ、あちこちにポツンポツンと、ヒョロヒョロした建物が建っていた。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
柵の中は、左程広くもない運動場になつて、二階建の校舎が其奥に、愛宕山あたごやま欝蒼こんもりした木立を背負しよつたやうにして立つてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かうして歩いてゐる事も、気紛きまぐれのやうな気がしたが、何しろ、四囲はまれな巨木の常緑濶葉樹が欝蒼うつさうとして繁つてゐる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)