“欝然”の読み方と例文
読み方割合
うつぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し此頃では唯其杉の伐られんことを是れ恐るゝ様になった。下枝したえだを払った百尺もある杉の八九十本、欝然うつぜんとして風景を締めて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
四面しめんみな山にて老樹らうじゆ欝然うつぜんとして翳塞おほひふさぐなかこの美人びじんを見ること愕然びつくりし、是たぬきにあらずんばかならず狐ならんといひければ、岩居がんきよともだちと相顧あひかへりみうつわらふ。
欝然うつぜんたる風格は、後生子弟に最上の範を垂れるものであることは疑いをれない。