“欝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふさ58.9%
うつ19.6%
うっ7.1%
イブセ3.6%
おほ1.8%
いぶ1.8%
いぶせ1.8%
うさ1.8%
おぼほ1.8%
くら1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝からぢつとふさぎ込んで、半日位は口をきかない様なこともある。さう云ふ時に限つて、女の様子は一面にそはそはして居るのであつた。
計画 (新字旧仮名) / 平出修(著)
外には何物をもれる余地のなかつたことを——皆さんが各々てんでに理想のひとを描いて泣いたり笑つたり、うつしたりして騒いで居なさる時にでも
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「おッさん、実は気がうっして来たんで、一杯飲ましてもらいたいんです、どッかいい座敷を一つ開けてもらいましょうか?」
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
智慧を持ち初めては、あのイブセい女部屋には、ぢつとして居ませぬげな。第一、横佩墻内ヨコハキカキツの——
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
おほにただ、おほに泣きこもりぬ。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひさかたのあめをただひと山辺やまべればいぶせかりけり 〔巻四・七六九〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
智慧を持ち初めては、あのいぶせい女部屋には、じっとして居ませぬげな。第一、横佩墻内よこはきかきつの——
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
世話せわにこそなれおんもなにもなきが、つねごろ種々さま/″\苦勞くろうをかけるうへにこの間中あひだぢうよりの病氣びやうき、それほどのことでもかりしを、何故なにゆゑうさぎて、こゝろにも所置しよちありしかもしれず
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「くれぐれと」は、「闇闇くれくれと」で、心おぼろに、おぼつかなく、うら悲しく等の意である。この歌の前に、「おぼほしく何方いづち向きてか」というのがあるが、その「おぼほしく」に似ている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
くらかげを搖る安樂椅子の
メランコリア (旧字旧仮名) / 三富朽葉(著)